また逢える
虹の橋がある
人と深い絆をもっていた猫が
この世で、力尽きたとき
虹の橋にたどりつく
草地の丘が彼らを迎え
楽しく遊びながら、時をすごす
飢えることも、渇くこともない
いとしい猫は、暖かな日差しを浴び
つらいことなど何もない
老いていた猫は、若さを取り戻す
傷は癒え
不自由であった身体には、力がみなぎる
あなたの記憶にある懐かしい姿のままだ
猫たちは皆、満たされている
ただひとつだけある
元の世界に残してきた人のこと
そのことが心を離れない
風にそよぐ草にたわむれている
一匹が、ふいに頭をもたげ
遠くを見やる
その目に光が宿り、身体がふるえたつ
仲間から離れ
草地を走り始める
尾をピンと立て、鳴きながら、まっしぐらに
そしてついに巡りあう
再会に喜び、あなたは猫を抱きあげる
もう二度と離れることはない
猫は喉を鳴らし
あなたは愛しい頭を撫でる
柔らかく暖かい身体に頬を寄せる
淋しかった
これからはずっと一緒
ともに虹の橋を渡ろう
モン吉はもう虹の橋に着いたかな
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